
2012年06月08日
インプラント

今日は最初の患者さんがインプラントの埋入手術です。
3年前に歯周病で左下の一番奥の歯を抜歯しました。
左のレントゲンの丸印です。

その時のレントゲンが左のものです。
骨はある程度できています。
黒い線は下歯槽神経です。
かなり神経が上の方にあるのであまり長いインプラントは埋入できません。
骨の幅はある程度ありそうですが。

神経までの距離を測るために10ミリのワイヤーを用いてレントゲンを撮りましたが、10ミリのインプラントでは神経に触れてしまいます。
今回はアストラテック社の直径4ミリ長さ6ミリのインプラントをチョイスしました。
この患者さんは、マスコミ報道でインプラントトラブルが多いのをかなり気にしていたので充分に説明はしていました。
そもそも我々は報道されてるような初歩的なミスはしませんから後遺症などは皆無です。

まず、6ミリドリリングしてレントゲンを撮りました。
神経まで2ミリ弱の所までドリルが入っています。
術前ではレントゲンの誤差を考えて8ミリも可能かと思っていましたが、残念ながら6ミリしか無理そうです。
後はドリルの直径を変えて穴を広げるだけです。
この患者さんは骨が骨が少し柔らかいのでドリルが削れ過ぎるので細心の注意が必要です。

縫合して手術は終了です。
インプラントが神経より約2ミリ弱の所まで入っています。
この症例は初歩的なものなので比較的簡単です。
手術時間は1時間も必要ありません。
かなり心配されてた患者さんは笑顔でお帰りになりました。
2,3か月後には歯が入ります。
この後は一般の患者さんの予約がたくさんあるので、いつも通りきっちり治療していきます。
話は変わりますが、保護している事故犬のラッキーちゃんは明日退院予定です。
下半身は不自由ですが頑張って元気になってくれました。
飼い主さんはまだ見つかりませんが、しばらくうちで引き取ろうと思っています。
家にいるビビりのネコキチ達と仲良くなれるか心配です。
Posted by ラビット歯科 at 14:46│Comments(0)